アウトボード機材の使用に適切な電源タップとは?

DTM・宅録においてアウトボード機材を扱う場合、電源・コンセントの部分で一般的な家電製品とは異なる点が出てくる場合が多い。したがって、いきなりアウトボード機材を購入してもコンセントが合わず使用できない場合も出てくるので、アウトボード機材の導入を考えている場合は「アウトボード機材と一般家電製品の電源・コンセントの違い」について知っておく必要がある。
この記事では、そんな「アウトボード機材と一般家電製品の電源・コンセントの違い」から「3ピン対応電源タップを使用した対処法」、「3ピンタイプ対応の電源タップ」を紹介していく。
アウトボード機材と一般家電製品の電源・コンセントの違い
(AKAI MPC2500の背面パネル)
アウトボード機材は3ピンタイプのコンセントが多い
DAWソフト内の各トラックに立ち上げる(仮想の)エフェクトをプラグインエフェクトと呼ぶのに対し、アウトボード機材(エフェクト)とは、このサイトでも紹介しているdbx 166xsなどのように実際につまみ等を触ってパラメーターを操作する実物の機器の事だ。
アウトボードエフェクト(機材)とパソコンなどの一般的な家電製品の電源・コンセント部分で異なるのは、
- アウトボード機材の電源・コンセントには3ピンタイプの物が多い
と、言う点だ。
3ピンタイプの電源コードとは?
(dbx 166xsの電源コードと3ピン電源コードのエレコム Y3A-3720WH)
パソコンなど普段よく目にする一般的な家電製品は、たいてい2ピンタイプとなっている。また、電子レンジ・冷蔵庫など大きめの家電にはアース線が付いている場合が多いが、3ピンタイプはあまり見かけない。
3ピンタイプのコンセントの場合、上記画像のように通常付いている2つのピンの他にもう1つピンが付いており、合計3ピンとなる。
(KRK ROKIT5の背面パネル)
そして、このような3ピンタイプの電源コードを使用する場合
- 3ピン対応の電源タップを用意する
- 3ピン→2ピン 変換プラグを使う
と、言う2通りの対処法がある。
エレコム Y3A-3720詳細
3ピン対応電源タップを使用した対処法
先ほど触れたように、アウトボード機材によくある3ピンタイプの電源コードを使用する場合
- 3ピン対応の電源タップを用意する
- 3ピン→2ピン 変換プラグを使う
と、言う2通りの対処法がある。が、1つあればまとめて管理出来たり何かと便利なので、ここでは「3ピン対応電源タップを使用した対処法」について触れて行く。
1. 3ピン対応電源タップを用意する
まず、3ピン対応の電源タップを買うなどして用意する。
3ピン対応電源タップのオス側は2ピン(+アース線)となっているので、それを通常通り家庭用コンセントに差し込む。
2. アウトボードのコンセントを電源タップに差し込み
3ピン対応電源タップのオス側をコンセントに差し込んだら、アウトボード機材のコンセントの差し込みを行う。
3つのピンを電源タップのそれぞれ対応した位置に合わせて、差し込む。
3. コンセントを時計回りに回す
アウトボード機材のコンセントを電源タップに差し込んだら、水平になるようにコンセントを時計方向へ回す。
4. 電源をON
(電源スイッチが付いている場合)最後に電源タップのスイッチをONにすれば、全ての差し込み口に電気が通る。ここまで何も難しい事は無い。
3ピン対応の電源タップ
3ピンタイプ対応の電源タップは多く売られている。
パソコン周辺機器
そこまで音質にこだわりが無く出来るだけ安く済ませたいのなら、エレコムやサンワサプライなどのパソコン周辺機器として売られている製品があるので、それらなら比較的安く購入する事が出来て良いかもしれない。
著者が使用しているエレコム Y3A-3720WHの場合、7つのコンセント差し込み口があり、付属のボタンのON/OFFで電源のON/OFFを一括で切り替え可能となっている。(先ほどの画像)
また、背面にはマグネットが付いているのでスチールラックなどに取り付ける事も可能だ。
オーディオ用電源タップ
また、「本格的にDTMを行っている」「音質等にこだわりたい」と、言った人なら先程のパソコン周辺機器として売られている製品より多少値が張るが、BELDENや小柳出から発売されているオーディオ用の3ピン対応電源タップの導入を検討しても良いかもしれない。BELDENの5口タイプの製品ならPS1650MK2やPS1850
がある。またPS2600
は8口タイプで、一度に多くの3ピンタイプの電源コードを挿す事が可能となっている。