個人的2ミックス(定位感)分析 ~『Mr. Children / 光の射す方へ』~
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個人的にJ-POPの曲の2ミックスの定位感等をしっかりと意識して聴いた事はほとんど無かったが、なんとなくアルバム『Mr.Children / 1996-2000』に収録されている曲の内、数曲をあらためてじっくり聴き各楽器の定位等を自分なりに分析してみた。
この記事では、アルバム1曲目“名もなき詩”、2曲目“花-Memento-Mori-“、6曲目“ニシエヒガシエ”に続き、アルバム7曲目”光の射す方へ”の2ミックス(定位感)の個人的分析に関して触れて行く。
ヴォーカルや各楽器の定位感は、あくまでも素人の個人的な分析です。また、プロが使用するような高性能なヘッドフォンを使用している訳ではないので、所々に誤りがある可能性があります。あらかじめご了承ください。
『Mr. Children / 光の射す方へ』 全体的な定位感
上記画像が、『Mr. Children / 光の射す方へ』 を聴いて自分が感じた各楽器の定位感(著者の耳では聴き取れなかった音がまだ何種類かあるかもしれない)を表したものになる。
“光の射す方へ”は、“ニシエヒガシエ”と並んでアルバム中でもかなり音数の多い方の曲になるかと思う。そして、歪んだエレキギターが左右チャンネルにそれぞれ1本ずつ配置されていたり、間奏でセンターに配置されたエレキギターが出て来たり、と”ニシエヒガシエ”と共通する部分も多い。アルバム1曲目“名もなき詩”、2曲目“花-Memento-Mori-“、6曲目“ニシエヒガシエ”等、既に記事にしてきた楽曲には無いこの楽曲特有の特徴としては、曲途中から左右チャンネルにヴォーカルが出てくる点か。
アコースティックギター(A. Gt)
“名もなき詩~や“花-Memento-Mori-“では割とセンターに近い定位に、また“ニシエヒガシエ”ではL ch(おそらく”L 100″に振り切った位置)にアコースティックギターが配置されていたが、この楽曲では”ニシエヒガシエ”とは真逆のR chにアコースティックギターが配置されている。
エレキギター(E. Gt)
この楽曲中ではメインリフを弾くエレキギターが左右にそれぞれ1本ずつ、サビでも左右にそれぞれ1本ずつコーラスと トレモロのかかったエレキギターが。更に間奏でセンターに入ってくるエレキギターの少なくとも5本が著者の耳では確認できた。
E. Gt 1〈ディストーション〉
曲の頭からL chで鳴っているメインリフを弾くエレキギター。ディストーション気味に歪んでおり、おそらく定位は”L 100″に振り切っている。
E. Gt 2〈ディストーション〉
E. Gt 1と同じくディストーション気味に歪んだ、E. Gt 1と同じフレーズの(1、もしくは2)オクターブ上を弾いているエレキギターが先程のE. Gt 1と対極になる位置で鳴っている。おそらく、こちらも”R 100″に振り切っている。
E. Gt 3〈クリーン~クランチ×コーラス×トレモロ〉
クリーン~クランチに歪ませ、更にコーラスとトレモロがかけられたエレキギターがサビで入ってくる。L ch、おそらく”R 100″に振り切った位置で鳴っている。
E. Gt 4〈クリーン~クランチ×コーラス×トレモロ〉
(音量が小さく確認しづらかったが、)E. Gt 3と同じ設定のエレキギターが真逆の位置、L ch(おそらく”L 100″に振り切った位置)で鳴っている。
E. Gt 5
画像では見にくいが、クラップ(黄色)の上、センター1番上に水色で少し飛び出しているのが間奏で出てくるエレキギターになる。
クリーン~クランチで、薄くコーラスをかけているように聴こえる。1番奥、ドラムよりも後ろの割と狭い範囲内で鳴っているように聴こえた。
キーボード(?)(Key)
キーボードがセンター付近、割と広い範囲でで鳴っている。若干L chに寄っているように聴こえた(”L~10、20″程度か?)。
Ba(ベース)
ベースは割と低域まで出ている印象。
ドラム
ドラムに関しては、大きく”メインドラム”と左右チャンネルのそれぞれ振り切った位置で鳴らされているパーカッション(?)、”1番Aメロ終わりからL chにかなり振り切った位置で鳴り始めるスネア”がある。
メインドラム(Dr)
メイン、センターで鳴っているドラムに関してはそれ程変わった所は無かった。個人的には、”ニシエヒガシエ”では割とハイハットがセンターに固まっていた印象があるが、”ニシエヒガシエ”と比べ、この楽曲ではよりL ch、R ch側に寄っていたように聴こえた。
パーカッション(?)(Perc)
曲頭からL ch、R chのそれぞれ振り切った位置(おそらく”L 100、”R100″か?)でパーカッションらしき楽器が鳴っている。
スネア 2(SN 2)
そして、1番メロ終わりからL chにかなり振り切られた(おそらく”L 100″か?)位置、奥の方でオーヴァードライブさせたスネアが鳴り始める。
ヴォーカル
ヴォーカルはセンターにメインヴォーカルが来て、メインヴォーカルの後ろでヴォーカル2(コーラス)が定位。個人的には、ヴォーカル2(コーラス)が若干R chに寄っているような気がした(”R ~10、20″程度)。
Vo(fe)
曲頭で聴ける女性の声。
コーラス(Cho)
2Aメロ、3Aメロでメインヴォーカルの後ろで出てくる。
ヴォーカル 2、3、4(Vo 2,3,4)
ヴォーカル 2、3、4、全て間奏でそれぞれL ch、R chに振り切った位置で出てくる。