宅録環境にMIDIキーボードを導入すべき理由

初心者がDTMを始めるにあたって必要な機材一覧でも触れたように、DTM・宅録を行う上でMIDIキーボードは必須ではないが「あれば便利な機材」である。
DAWソフトで楽曲制作していく場合、ピアノロール画面へのデータの打ち込みには、
- 「マウスでクリック」
- 「MIDIキーボードで打ち込んでいく」
と言う2通りの方法があり、「DTM・宅録閑居にMIDIキーボードを導入する or しない」は各々の選択になってくる。が、個人的には導入する事をおすすめする。
MIDIキーボードを導入すれば作業効率が上がる
「作業効率が上がる」と、言う点はDTM・宅録環境にMIDIキーボードを導入する事で得られる最大のメリットかと思う。
「MIDIキーボードを使用する」か「ピアノロールにマウスで直接クリックして入力していく」かでは作業スピードに大きな差が出てくるはずだ。MIDIキーボードが無い場合、DAWソフトのピアノロール画面上の指定個所に一回一回マウスを合わせて入力していかなければならない。これでは、時間が掛かり過ぎる。一方、MIDIキーボードを使用すればクリック音やドラムを聴きながらリアルタイム(多少のレイテンシーはあるが)で感覚的に打ち込みを行うことが可能だ
より楽曲に人間味が出る
また、DTM・宅録環境にMIDIキーボードを導入する事で「より楽曲に人間味が出る」と、言うメリットも得られる。
DAWソフト上で楽曲製作を行って行く際のデメリットとして、どうしても「楽曲が機械的になりがち」と、言った点がある。これには、ピアノロール画面上で「小節の頭にキッチリと揃えて音階などのデータをマウス入力していく」と、言った行動にも大きな原因がある。
だが、マウス入力ではなくMIDIキーボードで演奏しながらデータを打ち込んでいく場合、言ったMIDIキーボードで入力した場合、多少のタイミングのずれがある事が多いが、そこが人間味がある良いテイクになる場合もある。
確かに、マウス入力でも小節の頭からあえてずらしてデータを入植していく事も可能だが、その場合時間がかってしまう。
キーボード操作に慣れる
MIDIキーボードもピアノやシンセサイザーと同様に鍵盤を弾いて操作する事になる。
普段から少しでもキーボードに触っておく事でピアノやシンセサイザーの演奏の上達も考えられる。逆に言えば、ピアノを始めとした鍵盤楽器の演奏が得意な人なら、「DTM・宅露環境にMIDIキーボードを導入しなければ損」である。
MIDIキーボードは頑丈な製品がおすすめ
もし、MIDIキーボードの導入を考えているなら(~5,000円程度の)あまりにも安い物ではなく、多少高くなっても頑丈な製品がおすすめだ。
著者は昔、DTMにおいてMIDIキーボードとしてKORG nano KEYを使用していた。KORG nano KEYは
- 安い
- 軽くて持ち運びには便利
- コンパクトで場所を取らない
と、言った利点があったが
- 壊れやすい
- オクターブ切り替えの入力が若干面倒
と、言った難点もあった。このKORG nanoKEYを使用し3カ月程経過した頃、突然鍵盤部分がポロっと取れてしまった。したがって、少しでも長く使用したいのなら多少高くなっても頑丈な製品がおすすめだ。