DTM・DAW初心者におすすめなミックス・マスタリング関連本7冊

DTM・宅録を始めたばかり、またDAWソフトを使い始めたばかりの人の場合、ミックス・マスタリングに関しても各エフェクトのパラメータの意味や使い方など分らない事が多いかと思う。
この記事ではDTM・DAW初心者(に限らず)に、参考になるかもしれないミックス・マスタリング関連の本を紹介したいと思う。
EQ、コンプレッサー関連本
まずミックスの基本、EQ(イコライザー)とコンプレッサーに関する2冊。
スグに使えるEQレシピ
DTM・宅録を始めたばかり、またDAWソフトを扱い始めたばかりの頃は、
- EQの基本的な使い方
- EQの各パラメーターの意味
- 「どのソースのどのポイントをイコライジングすればいいのか?」
と、言ったような事も全く分らないかと思う。
「スグに使えるEQレシピ」でEQのパラメーターの意味や基本的な使い方、大まかなイコライジングのポイントを掴むだけでもかなり違ってくるのではないだろうか。
スグに使えるコンプ・レシピ
DTM・宅録を始めたばかり、またDAWソフトを扱い始めたばかりの頃はコンプレッサーについても何が何だか分らないかもしれない。
スグに使えるコンプ・レシピを読めば、ある程度パラメーターの意味やコンプレッサーの仕組みを理解できるのではないか?
ミックス全般関連本
エンジニアが教えるミックス・テクニック99
エンジニアが教えるミックス・テクニック99は、EQ(イコライザー)、コンプレッサー、リミッター、ディレイ、リバーブの基礎知識(○○とは?と言ったレベルから)から各ソース別(キック、スネア、エレキベース、打ち込みベース、ピアノetc)の処理方法などがPro Toolsの編集画面画像を交えて解説されている。
また、Maxx Bass、L3 Ultramaximizer、 SuperTap、Stereo ImagerなどのWAVESプラグインやMcDSPプラグインの筆者設定例も所々載せられている。WAVESプラグインユーザーは参考にすべきポイントがあるかもしれない。
他にもMS処理やミキサーに関する話、位相に関する話などが載っている
エンジニア直伝! DAWミックス&マスタリング・テクニック
エンジニア直伝! DAWミックス&マスタリング・テクニックも同様にミックス、マスタリングに関する話が盛りだくさん掲載されている。
「エンジニアが教えるミックス・テクニック99」は白黒ページだが、「エンジニア直伝! DAWミックス&マスタリング・テクニック」はサイズが大きく、カラーページもあったり図を使った説明も随所にあり、個人的にはこちらの方が読みやすかった。
マスタリング関連本
DTM・DAWにおいての1つの壁は(プリ)マスタリングではないだろうか?
ようやく完成した自作の2ミックスでも、(プリ)マスタリングを施していない状態では市販のCDと聴き比べた時相当音が小さく、また迫力が無く聴こえてしまう。数値上のピーク値が同じ0dBでも平均化した音量が小さい為だ。
その対策として、音圧を上げる作業=プリマスタリングを施すことになる。(*音圧を上げる工程と言うのは本来、プリマスタリングと言われるものになるのだが、DTM・DAW界隈では「マスタリング=音圧を上げる作業」を指す事も多い。)
この辺を読めば、ある程度(プリ)マスタリング・音圧についての事が分るとのではないだろうか。
プラグイン比較-マキシマイザー / リミッター:価格帯別 »
サウンドレコーディングマガジン
こちらは月刊誌のサウンドレコーディングマガジン。
ミックス・マスタリングに限らず、アーティストの作業に関わった様々なエンジニアの話から、新しく発売されたDAW関係のソフト、アウトボード機材の紹介までDTM・DAWに関する様々な情報が掲載されている専門誌である。
個人的には、世界各国のビートメーカーの部屋や機材を紹介しているBeat Makers Laboが好きだ。
DTMでは知識も大事だが実践も大事
DTMでは、思い通りにいかないケースが多い
DTM・宅録初心者は知らないDTM用語やその他の知識も多く、これらDTMの教則本で勉強するのは大事になってくるかと思う。
ただ、教則本で知識を得ただけでは実践では使えない。例えば、「イコライザーやコンプレッサーの設定を教則本に書かれている内容のまま真似してみても、全く同じ音・近い音にならない」と、言ったような「教科書通りにやっても思ったようにいかない(思った音にならない)」ケースはDTM・DAWでは少なくない。
数をこなせばミックス・マスタリングのコツが分ってくる
もちろん、教則本に書かれている事には参考になる内容が多いが、ミックス・(プリ)マスタリングに慣れるには実際に自分でミックス・(プリ)マスタリングの数をこなしていくのが一番かと思う。ミックス・(プリ)マスタリングの数をこなしていく事で、例えば
録音
- アンプ録りの際のマイクの位置はどの辺りが良いのか?
- 楽器はライン録りとマイク録り、どちらが良いのか?
- 他
編集(ミックス)
- エフェクトの設定や順番はどう言ったものがいいのか?
- トラック数はどれくらいが良いのか?
- 楽器(音)の住み分けはどのようにすべきか?(定位)
- 他
(プリ)マスタリング
- マスターコンプレッサーはどのような設定にすれば良いのか?
- 楽曲のバランスを崩さない適切なマキシマイザー(リミッター)のかけ方は?
- 他
と、言ったような事が肌感覚で分るようになる。したがって、ミックス・(プリ)マスタリングのコツを掴むには、とにかく数をこなしていくべきかと思う。